マヤ・ベリー
今回は、革販売のミヤツグさんで購入した、マヤ・ベリーの紹介をさせていただきます。
スマホケースを作成しましたので、
そちらの経年変化のサンプルも紹介させていただきます。
マヤ・ベリーとはどんな革?
下の写真は今回購入した、IL PONTE製のマヤ・ベリーです。
色はLight Camelです。
以下、革販売ミヤツグさんのホームページより引用です。
商品名 マヤ・ベリー/Maya Belly (旧名称:プエブロ・ベリー)
ds単価 97円(税抜)
タンナー Il Ponte(イタリア)
なめし 100%植物タンニンなめし
部位 牛革・ベリー
厚み 1.8~2.0mm前後
サイズ 70~100ds前後
色展開 23色
漉き加工 可(0.6~1.6mm)
イタリア植物タンニンなめし協会に属するIl Ponte社による素早いエイジングが魅力のイタリアンレザー。ベリー(腹部)という通常なら使いにくい部位も、厳選された原皮と3代続くなめし技術でしっかりと繊維を締め、端の方まで使い勝手の良いレザーになっています。
マヤ・ベリーはオイルをしっかりと含み、また、切り口も美しい芯通し染色です。表面には毛羽立ち加工を施している為、少しマットでざらついた印象を与えます。
使っていくうちに外からも油分を吸収し、内からもオイルが表面にあがる事で毛羽立ちが落ち着き、艶が増し、色にもぐっと深みが増します。
マヤ・ベリー(Il Ponte・イタリア) | 革販売のミヤツグ – 皮革専門卸の直営オンラインストア (miyatsugu-store.jp)
植物タンニンなめしには珍しいパステルカラーをラインアップ。小物やお財布のカラーバリエーションが必要な製品にも最適です。
1万円前後で購入できる高品質なイタリア製の100%植物タンニンなめし革で、
表面に羽毛立ち加工がされており良い感じの風合いがあり手触りが良いです。
色も豊富で、経年変化も楽しめる素晴らしい革です。
かなりコスパが高いと思います。
ハンドメイド販売サイトでもよく使用されているのを見かけます。
表面のアップの写真です。
表面の羽毛立ち加工により表情豊かな印象です。
価格、サイズ
今回購入した革は、83dsで8856円でした。
送料は1650円でした。
サイズを測ってみます。
長さは約2m20cmでした。
僕はカットレザーしか買ったことがなかったのでかなり大きく感じます!
幅は、狭いところで約30cm。
広いところで約60cmありました。
大きいのでたくさん作品を作れそうですね!
スマホケースを作ってみた
こちらは以前記事で紹介したスマホケースです。
あえて傷のある部分を使用してみました。
ベリーという部位について
ベリーとは牛のお腹の部分の革で、
・繊維密度や交絡の程度が低く強度は他の部分より劣りますが、伸縮性が高く柔らかな部分。
・シワや銀浮きが多くシボが大きくなる。
・強度が低い、銀浮きが出る為製品には使用しない方が良い。
などと言われています。
今回購入したIL PONTE製ののマヤ・ベリーの商品説明には、
ベリー(腹部)という通常なら使いにくい部位も、厳選された原皮と3代続くなめし技術でしっかりと繊維を締め、端の方まで使い勝手の良いレザーになっています。
と記載されています。
ベリーの欠点を補うような鞣しを行っているということなのでしょうか。
実際に革を使ってみると、
上記のようなベリーの欠点を感じない部分が多いです。
しかし場所によってはベリーの欠点を感じる部分もありました。
まだ革を全部使っていないので全体のどれくらいの割合であるかはわかりませんが、
多分そんなに多くはないのではないかと思います。
わかり次第追記したいと思います。
実際に、マヤ・ベリーでよい部分とベリーの欠点がある部分を比較してみたいと思います。
上の写真のパーツですが、
左はいまいちな部分で、革が柔らかくふにゃふにゃしており、表面にはシワがあります。
右はいい感じの部分で、革が硬くハリがあります。
この部品をヘリ落としして比較してみます。
上の写真はいい感じの部分をヘリ落とししたものです。
綺麗にヘリ落としができています。
上の写真はいまいちな部分です。
ヘリ落としをした断面がぼそぼそしています。
ヘリ落としを行う際も引っ掛かりを感じてやりづらかったです。
次に革を折り曲げた際のシワの感じを比較してみます。
上の写真はいい感じの部分です。
90°くらい折り曲げてもシワは出ません。
上の写真はいまいちな部分です。
同じくらい折り曲げると表面にシワが発生します。
マヤ・ベリーはベリーの欠点を補う鞣しが行われており、
良い部分が多いですが、場所によっては上記のような部分もありました。
人によって求めるものが違うと思うので良いか悪いかは一概には言えませんが、
ご参考までに。
経年変化の紹介
最後に経年変化の紹介をさせていただきます。
スマホケースを使用していい感じになってきました。
下に敷いている革も、スマホケースの革も、どちらもマヤ・ベリーのライトキャメルです。
同じ革には見えないですね!
色は深みを増し、羽毛立ち加工は馴染んであまりわからなくなりました。
写真ではわかりづらいですが、光が当たると艶も感じます。
もっと使い続けてさらなる経年変化を楽しんでいこうと思います。
最後まで生地を読んでいただきありがとうございました。
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